醤油カツ丼 開発秘話
はじまりは昭和38年。
私は他店での修業期間を経て、父が営んでいた実家のうどん屋を継いだ。
創業23年目の時である。
それなりにお客さんは来てくれていた。
しかし特に有名なものがない私の店は、
よくある街のうどん屋に埋もれていた。
そこで私は店の看板メニューを作ることを決めた。
![](https://basefile.akamaized.net/wadasen-base-shop/63895d76000bc/story1.jpg)
そんな時ふと思い出したことがある。
「そういえば先代の頃から、
『うどんと卵とじカツ丼』がよく売れていたな…カツを考えてみるか…」
味噌…ソース…醤油………醤油?
そういえば醤油カツとういうのは見ないな。
「それなら名古屋名物となる醤油カツ丼を作ってやろう!」
![](https://basefile.akamaized.net/wadasen-base-shop/63895d888a580/story2.jpg)
その後私は、串カツのような棒状で柔らかいカツの開発をした。
試作品が完成し、口にした時…
「これだ!」 私は確信した。
まだ方向性が決まっただけではあるが、希望が見えた。
この『醬油カツ丼』が看板商品として店に並ぶ光景がまぶたに浮かぶ。
![](https://basefile.akamaized.net/wadasen-base-shop/63895d9777ad5/story3.jpg)
そこからは試行錯誤の毎日だった。
そして私は改良を重ね、ついにたどり着いた。
色々と試した結果できた”もと”を半年間寝かせることで、
熟成されたまろやかな醤油が出来たのだ。
衣は、硬さと食感にこだわり、醤油をかけても張りが保たれるよう、
粗いパン粉と細かいパン粉をブレンドして使うことにした。
さらにおススメの食べ方も研究し、
わさびで食べると一番合うことが分かった。
新商品の開発にはここまで延べ10年かかった。
そしてついに完成し、なんとヒットしたのだ。
![](https://basefile.akamaized.net/wadasen-base-shop/63895da636139/story4.jpg)
おかげさまで『醬油カツ丼』は名実ともに看板商品となりました。
食べごたえがあるのに、あっさりしていて、
毎日来ても食べられる味なので、
老若男女問わず注文していただけます。
ぜひ一度、当店自慢の『醬油カツ丼』をご賞味ください!
![当店自慢の『醬油カツ丼』](https://basefile.akamaized.net/wadasen-base-shop/63895cdbb0193/katsu.png)